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アンモライトの見方、楽しみ方

素材(Material)と厚み(Depth)

アンモライトの宝石としての美しさに素材は関係ありませんが、 アンモライトという宝石を知る上では大切な項目といえるでしょう。 現在、市場に出回っているアンモライトには次の3つの素材があります。

  1. ソリッドタイプ

    天然アンモライトから固定処置(stabilized)をした後、 カットだけを施したアンモライトをいいます。 通常は強化目的のために裏面に母岩をつけたままカットします。
    しかし、まれにアンモライト層が厚く必要な厚みが得られる場合は、 両面がアンモライト層となります。 両面で輝きを放つアンモライトは貴重な一品といえます。

    ソリッドタイプ表

    ソリッドタイプ裏

  2. 母岩による補強タイプ

    美しい光を放つアンモライト層がありながら、 十分な母岩が得られなかった素材を生かすために、 他の母岩をアンモライト層の下部に補強したタイプを言います。 ソリッドタイプもこの補強タイプも製品(ジュエリー)になれば、 表面からは同じアンモライト層で覆われているため、区別はつきません。 従って、この2つのタイプはジュエリーによく用いられる素材です。

    マメ知識
    ソリッドタイプと補強タイプは、 ジュエリーになればその違いを見極めるのは顕微鏡を用いても容易ではありません。 製品になる前のルースの状態のみ違いの判別が可能ですが、 熟練したものが確認しないと判別は困難です。

  3. 他物質による補強タイプ

    採掘されたアンモライト層があまりにも薄いために母岩だけの補強では補えないため、 上部にも他の物質で補強を施している素材のタイプを言います。 上下に補強を施しているため、本当のアンモライトはごく僅かに中心に確認できる程度です。 ただしこの場合、上部は透明の素材を使用しなければならないため、 アンモライトとは全く関係のない合成スピネルや水晶などがよく使われています。 このタイプはアクセサリー用としてよく用いられています。

当社では主に希少性の高いソリッドタイプを中心に、 アンモライトを取り揃えております。

色(Color)

アンモライトは化石であり、かつ宝石です。
ですから、美しい色、光を私たちに与えてくれなくてはなりません。 ルビー、サファイア、エメラルドのように一色で美しい宝石もすごく魅力的ですが、 アンモライトの特徴を考えるなら、できれば三色以上の色があり、暗い部分がなく、 鮮やかに輝いている多彩色のものが理想です。
アンモライトのカラーでよく見かけられるものはレッド、イエロー、グリーンです。 オパールでは高価とされるレッドがベーシックカラーであるというのも、 アンモライトの魅力ある特徴です。
これだけでも十分に楽しめますが、更にという方はこのベーシックカラーにブルー、 もしくはパープルのプレシャス(Precious)カラーが加わると、 より一層興味をひきつけられることと思います。

赤、緑の2色
赤、緑の2色

赤、緑、青の3色
赤、緑、青の3色

また、カラーだけでなく模様(Pattern)との組み合わせによって、 よりアンモライトの魅力が尽きないことに気づかれると思います。

マメ知識
色はアンモライト層の1つ1つのアラゴナイトの結晶の大きさ、 研磨の仕方により色が変わってきます。 カッターはアンモライト原石をどの程度磨けば最大限の美しさを引き出せるかを、 経験によって熟知しています。

模様(Pattern)

アンモライトの光を演出する模様は大きく分けて2つ挙げられます。 コンデンスドパターンとシートパターンです。

  1. コンデンスドパターン(Condensed pattern)

    コンデンスドパターンの模様はステンドグラスに例えられ、 見る人の心を魅了します。 このタイプのアンモライトは、地球内部で圧縮が繰り返し行われ、 バラバラになりながらも寄り集まって形成されたものです。
    ですから、アンモライト1つ1つが独自のカラー配置、 言い換えるならアンモライト自身がデザインを作り上げたオリジナル作品と言えるでしょう。
    このタイプの模様を良く見ると、アンモライトとアンモライトの境界線が他の物質でつなぎ合わさり、 見た目には黒いラインが確認できます。 このような黒いラインは美しく光らないため、あまりにも太いラインは敬遠されがちですが、 光をより鮮明に浮かび上がらせる脇役として、なくてはならない存在でもあるのです。 脇役(黒ライン)の配置、大きさ、幅もまたアンモライトの魅力の1つと言えます。

    コンデンスドパターン太いライン
    太いライン

    コンデンスドパターン細いライン
    細いライン

  2. シートパターン(Sheet pattern)

    シートパターンはコンデンスドパターンとは違い、 1つのアンモライト層からなっています。 ですからコンデンスドパターンのようにモザイク模様のデザインは楽しむことが出来ませんが、 その分つなぎ目がなく、鮮やかな色がアンモライト全面に輝きます。
    また、輝き方もそれぞれ特徴があり、一色が全体を覆っているもの、 複数の色が光のグラデーションとなり輝いているものがあります。
    さらに一色しか確認できなくても、角度を変えると色がチェンジするものまであります。 このタイプのアンモライトはフラッシュタイプと呼ばれるもので、 自然の不思議さを感じさせてくれます。

    シートパターン赤

    シートパターン青

    シートパターンレインボー
    レインボー

    フラッシュタイプ赤 フラッシュタイプ緑
    フラッシュタイプ(方向を変えて撮影)
    ※このようにアンモライトを傾けると、まったく異なった色が表れます。

    マメ知識
    シートパターンの輝きは単色が多いようです。 単色ならフラッシュカラーが楽しいですね。
    また、時として2色以上の光を放つものもあります。 この場合は微妙な光のグラデーションが楽しめます。
    お手にとって確かめてください。きっとアンモライトの光に見せられます。

※この他にもアンモライトのパターンは数多く見られます。 今回はその一部をご紹介させて頂きました。

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